脳の機能のRASってなに?
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こんにちは。マインドフルネスワークスの誠です。今回は、「脳の機能のRASってなに?」というテーマでお話ししていきたいと思います。
RASとは?
RASとは、Reticular activating systemの略で、
それぞれの頭文字を取って、RAS(ラス)と呼ばれています。
日本語で、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と訳します。
このRASは、自分が興味・関心のあるものを
認識するようにする、フィルターの役割を担っています。
「認識する」という点がポイントで、
視覚情報として、視界に入っていたとしても、それを認識するかしないのかは別の話なのです。
例えばあなたが、ベンツが欲しいと考えたとします。
すると街中を歩いていると、
道路を颯爽と走るベンツをたくさん見かけるようになるかと思います。
もちろん、今までも道路をベンツは走っていたのですが、それを認識していなかっただけなのです。
同じように、犬を飼い始めた人は、
街中で犬を散歩させている人をたくさん
見かけるようになるかと思います。
このように脳のRASは、自分が興味・関心のあるものを認識するように、情報の取捨選択をする役割を果たしているのです。
脳が情報を取捨選択する理由
脳は人が消費するエネルギーの20%を消費し、エネルギーの浪費家と言われています。
つまり、脳はすべての情報を認識しようとするとオーバーヒートしてしまうのです。
だから、脳はRASを使って情報の取捨選択をすることで、このオーバーヒートしてしまうことを防いでいるのです。
RASをより良い方向に向けよう
RASは、自分の興味・関心のあることを認識するように、情報の取捨選択をする働きがあるということが分かりました。
だから、あなた自身が世の中を「おもしろくない」と捉えると、
それに応じて、日常における、そういう情報を取捨選択して探すようになります。
これって凄くもったいないですよね。
人それぞれ人生の中で良いことも悪いこともいろいろあるけど、
RASのせいで、悪いことばっかり探してしまっていたら、疲れちゃいますよね。
逆にこのRASをより良い方向に向ければ、
日常における良いことに目がいきやすくなったりします。
これは日々あなた自身が何に興味・関心があって、
どういう思考をしているのかなどによって、
RASのフィルターが変わっていきます。
RASのフィルターを変えるには?
このRASのフィルターを変えるには、
日常における、ある習慣を変えるだけで、
簡単に行うことが出来ます。
それは日常における意識と無意識の壁が低く、最も思い込みの激しい状態の時に、
嬉しいこと、楽しいことを考えるだけで良いのです。
では、それは一体いつなのでしょうか?
- 朝起きた時
- 夜寝る前
- マインドフルネス瞑想後
です。
多くの日本人がこれと逆のことを行なってしまっています。
例えば、朝起きた時に
「今日も仕事嫌だなあ。失敗したらどうしよう。怒られたくないなあ。」と考えたり、
夜寝る前に「明日仕事嫌だなあ。今日もあれとあれを失敗してしまったなあ。」
と考えます。
これは、わざわざ自分の無意識にネガティブなことを探すようにRASにお願いしてしまっているようなものです。
朝起きた時、夜寝る前、マインドフルネス瞑想後は、
無意識への自己暗示が、特に入りやすくなりますので、思考には気をつけたいものですね。
是非、このタイミングでは特に、嬉しいこと楽しいことを考える習慣を身につけてはいかがでしょうか。