人は現状を維持しようとする
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こんにちは。マインドフルネスワークスの誠です。今回は、「人は現状を維持しようとする」というテーマでお話ししていきたいと思います。
人は現状を維持しようとする
人は現状を維持しようとする性質があるということをご存知でしょうか。
これは現状維持欲求とか、ホメオスタシスと呼ばれています。
これは生物学的に言われる恒常性維持機能と同じ事です。
暑くなったら、汗をかいて体温を下げたり、寒くなったら、くしゃみをして体温を上げたりしますよね。
走って酸素が少なくなると、呼吸を荒くして酸素を取り込もうとします。
怪我をしたら傷口を塞ごうとします。
いずれも、元の自分の状態に戻そうと自然に行われます。
これと同じことが私たちの日常においても行われています。
例えば、「私は、太っている」と強く思っている人は、どんなに一生懸命ダイエットに励んでも、ある一定の所まで行くとリバンドして、元の体重に戻ってしまいます。
日記を毎日書こうと意気込むが、3日経てば書かなくなってしまう。
早起きをしようと頑張るが、
数日しか続かなかった。
このように、私たちの心の面においても、
現状を維持しようとする力が働きます。
無意識は変化を嫌う
何か新しいことにチャレンジしようと意気込むも、「結局は続かなかった。」というのは、
現状維持欲求が働く為です。
何故、このようなことが起きてしまうのか?
それは、昨日までの自分でも安全に生きてこられたのに、
何も「新しいこと、危険があるかもしれないこと」を、
「わざわざ始めなくても良いじゃないか。」と無意識が判断するからです。
だから、人はなかなか変われないという訳です。
もちろん、この性質は私たちを安全に生き永らえさせる為の、大切な無意識の機能です。
でも、「変わりたい」「新しいことをやりたい」と思っている人にとっては、障害になる訳ですよね。
では、どうすれば人は変われるのでしょうか。
どうすれば人は変われるか
先述の通り、無意識は変化を嫌います。
昨日までの自分と違うことを始めようとすると、たちまち、元の自分に戻そうと無意識は働きます。
この無意識の性質をくぐり抜けて、新しい自分になるにはどうすれば良いか?
それは、無意識に気づかれない程度の変化を積み重ねていくということです。
そうすることで、徐々に新しい自分に近づき、変化して、無意識はあたかも自分が元々そうであったかのように思ってくれます。
こうなるとしめたものです。
今度は逆に、新しい自分が今の自分であると無意識は判断するので、新しい自分をなんとしても維持しようとしてくれます。
以上のように、人は現状を維持しようする性質があるので、その性質を理解し、上手く付き合っていけるようにしていきましょう。